大河ドラマ『真田丸』 特別インタビュー
豊臣秀頼役  中川大志さん

大坂城のトップとして強くなきゃいけない、全てが託されているんだって秀頼自身が強く信じて疑わなかった部分があったはず。実は見えないところで大人たちが動いていると知ったとき、すごく悔しい思いをしたと思います。

2016.12.19

―今回の出演が決まったときのお話をお伺いできますか?

 出演が決まったときはちょうど1年ぐらい前だったんですけど、先に、来年の大河ドラマ『真田丸』は堺雅人さんが主演、三谷幸喜さんが脚本という話は聞いてました。その後、一度プロデューサーの皆さんとお会いして、それから、ちょっとして豊臣秀頼役で出演が決まったと聞かされました。最初は、本当にそれぐらいのドラマについての情報しかありませんでした。

―秀頼と聞いて、最初の印象はいかがでしたか?

 まだ詳しい内容とか、どういうふうに描かれるかっていうのも明確に決まってはいない状況だったと思うんですけど、真田信繁が主役ということで、大坂の陣が、この大河ドラマのクライマックスのシーンになるだろうというのは、歴史をそこまで勉強していない自分でも分かりました。すごく楽しみな気持ちもありましたが、身が引き締まる思いでした。

―撮影に入る前に何かお調べになったことはありますか?

 大阪には撮影が始まる前に2度行かせていただきました。それも『真田丸』関係の仕事だったんですけど、いろいろな本や映像など、資料を通して勉強するのとは全然違いました。
 実際に行って、一番印象深かったのは秀頼の家ともいえる大阪城です。その場の空気感というか、その場所から見える景色とか、匂いとか、そういうものを肌で感じられたことがすごく大きかったのと、秀吉公と秀頼、淀殿の眠っている場所にも行かせていただいて、撮影が始まる前に手を合わさせていただけたので、より一層身が引き締まりました。大阪に行って、秀頼が大阪の人からすごく愛されているんだな、というのも感じました。「秀頼やるんだね」っていう言葉をすごくたくさん言っていただきました。大阪の方たちからしたら、すごく大きな人物。もちろん秀吉もそうですが、豊臣の人々がとても愛されてるんだなというのを実感しました。

―演じ始めた頃は、秀頼のことをどういう人物だと思っていましたか?

 自分が勉強した歴史上のことだけで話すと、自分がもともと持ってたイメージとは、全然違って、秀頼は甘やかされていただけじゃなく、幼い頃から愛情とともにすごくたくさんの教育を受けていたのだな、と。武道もそうだし、文学的なこともそうだし、小さい頃から英才教育を受けていて、すごく強くて芯のある、カリスマ性もある、そういう人だったんだなと感じました。じゃあ、三谷さんは秀頼をどう描くのかというところですごく楽しみにしてたんですけど、すごく立派に育って。

―立派とはどのような?

 たくさんの愛情と教育を受けて強く育ったなという感じですね。一筋縄ではいかないとも思っているんですが。
 回を追うごとに徐々に見えてくる部分なんですけど、実はすごく繊細な部分をたくさん持っているキャラクターなのかなと思います。若くして秀吉亡き後の豊臣家の主になり、最終的には徳川との天下分け目の戦いでトップに立つ人間なので、背負っているものも大きいし、家臣とか大坂の陣に加わってくれる武士たちの前では、もちろんそういう顔は見せないんですけど。
 秀頼としては、大坂城のトップとして強くなきゃいけない。自分に全てが託されているんだって強く信じて疑わなかった部分があると思うんです。だから、実は見えないところで母上をはじめとした大人たちが動いていたことを知ったとき、すごく悔しい思いをして、ストレスを感じていたんじゃないかと思います。これは、母上役の竹内さんとも話してたことなんですが。