大河ドラマ『真田丸』 特別インタビュー
織田有楽斎役  井上 順さん

大坂城には茶々がいて秀頼がいる、江戸には江がいる。どちらもかわいい姪なんです。できれば早く戦が終わって、みんな平穏に生きて欲しい。有楽斎の本当の心はそれなんじゃないかと思うんです。

2016.12.08

―今回は織田信長の弟の織田有楽斎という役ですが、どんなイメージを持っていますか?

 こういう方がいらしたということを調べなくちゃと思って、有楽斎の歴史とか、人柄とか、どんなことをした人なのか調べました。皆さんはもうご存知でしょうけど、数寄屋橋に昔、有楽屋敷っていう有楽斎の屋敷があったということで、その有楽が「ゆうらく」とも読みますから有楽町の名のもとになったというそうです。有名な方なんだって。また、茶人としてもとても有名な方で、千利休のお弟子さんだったそうですね。武将を引退してからの話でしょうけれど。

―現代にも名を残しているかなり有名な人物なんですね。『真田丸』には第42回からの登場ですね?

 そうですね、満を持してじゃないんだけど。実は、僕、『真田丸』を1回目から見てるんですよ。ファンでしてね。もともと三谷さんとは知り合いで、三谷さんの映画作品はほとんど見ているんです。会うと「あれ良かったね。あそこのシーン良かったね」とか、そういう話をしたりするので、今回も見ていました。「あ、これはちょっと違うな」という印象を受けました。三谷さんの大河ドラマは2回目ですけど、前回の『新選組!』を超えた作品になってるなと、僕は感じたから。『新選組!』では大河ドラマに新しい風を吹き込んだ。今度は長い大河の歴史の中に、一石を投じたっていうのかな。そういうふうに感じ取れましてね。今度会ったら「いいね」って、三谷さんに言いたいなと思ったの。そしたら、役の話が来たわけですよ。まさかね。

―ドラマがスタートしてから、今回のお話をされたと。

 始まる前から約束事があったわけじゃないんですよ。でも、ドラマが始まる前に三谷さんと会って、「楽しみにしてるからね」っていう会話はしてた。僕は本を読むのが好きだから、本屋さんにいたら、三谷さんが歩いてて、「あ、こんにちは」なんて話で。「今度の映画は何?」って聞いたら、「今度は大河をやります」って言うから「え、何やんのよ?」って聞いたら「『真田丸』です」って。そんな話だけ。

―いつもはそこで終わるんだけど、今回は違ったんですね。

 そうそう。いつもさ、「今度、順さん一緒にやりましょうね」とか、そんな話ばっかりして、「あなた口ばっかしじゃないの」なんて言ってた。でも、そんなことは僕も忘れてて、さっきも言ったように、「いいな」って思いながら、一視聴者としてこの『真田丸』を見てた。今までの大河が悪っていうんじゃなくて、皆さんきちんと作ってるけど、ちょっと形にはまっていたって気もする。でも今回は難しい言葉があまり出てこなくて、意外と現代語に近いというのもあって、とてもスッと入れた。「これ、見やすいんだな」って。とってもいい感じだって、1回目、2回目、3回目と見て、すっかりハマってしまってたというのが僕の気持ちだったんです。でもまさか、お声掛かるとは思わなかった。