大河ドラマ『真田丸』 特別インタビュー
真田信幸(信之)役  大泉 洋さん

「犬伏の別れ」と関ヶ原ののち、真田家は徳川派と豊臣派に分かれてしまった。
でも信之は、いつかどこかで、またみんな一緒に暮らせると考えていたでしょう。

2016.11.18

―大きな見どころのひとつ「犬伏の別れ」の印象はいかがでしたか?

 歴史に詳しい人は、やはり「犬伏の別れ」がすごく楽しみでしょうし、二手に分かれて戦わなければいけないという、話を聞いただけでもやっぱりすごく悲劇ですよね。歴史が好きな人にとっては、どうして二手に分かれて戦うのかっていう理由や、どういうふうにドラマで持っていくのかが、楽しみなところじゃないのかな。今回、三谷さんが描いた「犬伏の別れ」、どういう理由で二手に別れるのかっていうのが三谷さんらしい描き方なんじゃないかなと思うんです。僕らも言っていてすごくグッと来るセリフがあったりしたので、そこは楽しみにしてほしいなと思います。歴史にあまり詳しくなくても、家族が分かれて戦わなくちゃいけないっていうそれを決める話し合いだからね、「犬伏の別れ」っていうのは。それはもう本当に何も知らなくてもその設定だけで切ないなと思うので。どっちにしても、楽しみにしていてもらっていいんじゃないかなと思います。

―それまでずっとお父さんに振り回されっぱなしだったのが、最後の決断を信幸がするっていうところがまたグッと来るのでしょうか?

 おっしゃるとおり。ずっと父上に振り回されっぱなしで、大事なところは大体蚊帳の外にされてた『真田丸』の信幸。そういう信幸だから、台本読んでて、ワッという感じはありましたね。「来た! 信幸、頑張ってる」っていう。もちろん信幸自体の成長も感じたし、そこはすごく三谷さんらしいというか、愛情に溢れた家族が別れるっていうのが…。敵味方に分かれて戦うんだけども、三谷さんの本では決してそうではないんだっていうことを言ってるんでね。そこはすごくグッと来ました。
 そこに向けておばば様が言った言葉っていうのが、また利いてきてて、「何があっても真田は一つだ」っていう亡くなる前に言った言葉。これが利いてくるのがさすがだなと思いました。実際問題、その後にそういうシーンもあるのでね。「おばば様の言ったことを思い出すな」って言う。すごく切なかったですね。その日、ほぼ一日で大体撮っちゃったのかな。「犬伏の別れ」だったり、「犬伏の別れ」以降の兄弟で父上を頼むぞっていうようなところまで撮ってしまったので、何だかその日は大変でした、一日ね。

―親子お三方での共演シーンはその時が最後かと思うんですが、雰囲気はいかがでしたか?

 寂しさはあったように思いますね。日に日に何となく、「そうだね。そんなにもうないんだよね」っていうようなことを言いながらやってたのでね。寂しさがありましたね。これが本当に3人でやる最後の撮影だっていうシーンがまさに35話の本当のラストシーンで。またそのラストシーンっていうのが非常によくできた本で、和気あいあいと話すんですよね。すごく楽しいシーンで終わるんだけれども。だから、僕らもそのシーンっていうのはやってて楽しかったね。